
バイアグラ
バイアグラは世界で初めて生まれたED治療薬です。
服用するだけで、EDが改善する画期的な薬として登場しました。
臨床試験で、72%に勃起不全の改善がみられるなど非常に効果的な薬で、日本を含む、130ヵ国で販売されるなど、知名度という意味では一番の薬であると言えるでしょう。
バイアグラの特徴はなんといってもその圧倒的な知名度。
そのため、一番安心して利用できるED治療薬といえるでしょう。
バイアグラの生まれ
実は、バイアグラは最初からEDの治療薬として開発されたわけではありませんでした。
バイアグラの開発はファイザー社。
もともと、狭心症の薬として、バイアグラの開発がされていました。
しかし、幾度にも渡る開発の末、狭心症に対する有効な効果は得られず、臨床試験の中止を決定しました。
通常、研究の開発を中止する場合は余った薬を回収するのですが、被験者の多くが返さず、理由を確認すると、勃起を促進する作用があったため、治験者が薬を返すことをためらった、という事実があります。
薬には主な作用と、副作用がありますが、この副作用が思わぬ発見となりました。
そして、バイアグラは、改めて、EDの治療薬として研究が進められ、晴れてEDの治療薬として世の中に出ることになりました。
バイアグラの成分と効果の発現
成分名は、シルデナフィルと言います。
EDの治療薬は、どれも「ホスホジエステラーゼ5を阻害する」薬剤です。
こちらがバイアグラが効果を発現するイメージ画像です。
簡単に説明すると、ペニスが増大するときには血流がペニスに集まります。
性的刺激によりcGMPという酵素が出て、海綿体の筋肉が緩み、ペニスの血流が良くなります。
その後、何らかの原因により(射精、性的刺激を加えない、等)性的興奮が収まると、陰茎の勃起を止める酵素が出ます。
その酵素の働きを止めるのが、ホスホジエステラーゼ5であり、血流をペニスに止め、集まりやすくし、ペニスを勃起状態にする効果があります。
バイアグラの特徴
バイアグラの特徴は以下の通りです。
- 世界初のED治療薬として圧倒的な知名度
- 服用後30分~1時間で効果発現
- 使用者の72%に、「性行為で満足する」ところまで行えたという実績
- 強い勃起能力
- 性交の成功回数の上昇
- 副作用は出やすい
といった特徴があります。
使用者の72%に効果あり!バイアグラのED改善率
バイアグラのED改善率は、72%。
EDの服用者が「満足するまで性行為が行えた」という実績があり、非常に効果的な薬であると言えるでしょう。
強い勃起改善能力。明らかなペニスの硬さの改善
勃起度は色々ありますが、若いときに比べて年齢を重ねると徐々に落ちてきます。
また、若い人でも精神的なことが重なったりすると、硬さのグレードは落ちます。
上のグラフのように、陰茎の硬さで、完全に固く硬直することが出来ない場合は、EDの可能性があります。
バイアグラは、陰茎の硬さをグレード4に近づける効果があります。
性交の成功回数の上昇
上のグラフの例では、3割程度の性交の成功回数が、バイアグラを服用することで7割に改善したという報告が残っています。
EDにより、陰茎の硬さが十分でなく、膣内に挿入できなかったのが、バイアグラによって硬さが保持され膣内に挿入できるようになったという報告が沢山上がっています。
バイアグラの正しい服用方法
バイアグラは飲み方に工夫が必要な薬です。
楽しいセックスライフのためにも、効果の出やすい飲み方を心がけましょう。
・性交前30分前~1時間前に服用する
性交の1時間前に水またはぬるま湯と一緒に服用します。
・食事とお酒に注意
食事を、満腹まで食べると性交どころで無くなってしまうので注意しましょう。また、満腹時に服用したり、脂肪の多い食事を取った後だと、効果が現れにくいことがわかっています。
お酒は適量ならば良いですが、飲みすぎると、これも性交どころでなくなったり、勃起不全を招いたりするので、注意しましょう。お酒はあくまでムード作りのための適量、を心がけましょう。
・空腹時の服用がおススメ
空腹時は、一番効き目が現れやすい飲み方です。可能であれば、食事は少なめにするのが、最大の効果を得るコツとなります。
バイアグラの副作用
副作用が出る場合があります。副作用についても正しく知識をつけておきましょう。
・多い副作用
頬のほてり、頭痛、鼻閉感等
これらは、血流が増加することによる作用ですので、ある程度仕方ない部分はあるでしょう。
その他、頻度が少ないながら、動悸、目のかすみなどの異常、消化器症状、めまい、鼻血や鼻炎、睡眠障害等が出る場合があるようです。
服用してはいけない人
ED治療薬には服用していはいけない人、いわゆる服用禁忌があります。
危険を招きかねないため、服用禁忌についても正しい知識を持っておきましょう。
- 性行為が不適用な方(例えば心臓などの病気持ち)
- 心血管系障害などの障害や病気を持つ方
- 使用禁忌の薬剤を服用中の方 ※1
※1.ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなどの硝酸剤、α遮断薬(高血圧や前立腺肥大の治療薬の一部)、降圧剤、CYP3A誘導剤、急性心不全治療剤等
バイアグラが効かない原因
バイアグラを飲んだが、効果がないように思うという場合の要因です。
・食事、アルコールを過剰に摂取した
満腹状態では性交はしづらいですし、アルコールを過剰に摂取した場合は勃起しづらくなります。また、バイアグラの吸収も半減、効果も減ってしまいます。
・精神的に不安定であったり、ストレス過多によるもの
ストレス等による精神的なEDを解決するためにもED治療薬は用いられますが、それ異常に不安要素が大きすぎると、性的欲求が起こらず、勃起も起こらないということが考えられます。その場合はストレスの緩和、リラックスする、カウンセリング等が先に必要になります。
バイアグラのジェネリック品はあるか?
2014年から、バイアグラのジェネリック品が販売されています。
ジェネリック薬は、先発薬と「有効成分」は同じです。
形状や使い易さ等、工夫されており、使われやすくなってきています。価格重視の場合はジェネリックを使う方法もあるでしょう。
ただし、ED治療薬に限らず、ジェネリック品は有効成分は同じでも、添加物などは違うものが入っています。
医師団体は「ジェネリックの使用は慎重に」と言っているように、使用が推奨されていない薬存在するのも確かです。また、アメリカでは、ジェネリックは先発品とは「別の薬」と認識されています。
値段よりも効果、で考えるならば、EDに対するしっかりしたエビデンスのある薬である、バイアグラを使う方が良いでしょう。