
さて今回はEDとタバコの喫煙についての関連性を調べてみました。
タバコは「百害あって一利なし」と言われるほど様々な健康障害の引き金となる嗜好品です。喫煙することで肺がん等のリスクが有ることが周知の事実ですが、EDにも関連性があるのでしょうか?
喫煙者はEDになるリスクが高い!
喫煙するとタバコに含まれるニコチンが原因で血管が収縮し、血流が悪化してしまいます。喫煙を続けることで血管が硬化してしまい、いわゆる動脈硬化になるリスクが高まります。また心筋梗塞や狭心症等の心臓疾患の罹りやすくなります。この血流の悪化や動脈硬化がEDにも大きく影響してしまうようです。
勃起という現象は、陰茎海綿体へ血液が流れ込むことで陰茎を膨張させるものですが、その陰茎へ血液を送り込む陰茎動脈はとても細く、喫煙により動脈硬化を発症すると、その影響を非常に受けやすく血流量が低下し、勃起が不完全となってしまい、ED(勃起障害)を引き起こすこととなるようです。
またある医院での診療結果では、ED治療を受ける患者の約80%が喫煙者だということが判明したとのこと。更にその割合は中高年で90%と非常に高い数値となっています。加齢は動脈硬化の一因とも言われています。中高年の喫煙者がEDになるリスクは、非常に高いと言えそうです。
ED患者は脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高い!?
先の説明の裏返しになりますが、ED患者は脳卒中や心筋梗塞などの血管・血流に関する病にかかるリスクが高いと言えそうです。
陰茎へ血液を送り込む陰茎動脈に影響が出る状況では、そのまま喫煙を続けた場合、他の血管も動脈硬化になってしまうことでしょう。その血管が脳内部だったとすれば、それは脳卒中の原因ともなります。また心臓にある血管が動脈硬化を起こせば、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因ともなります。これらの疾患は命に関わる重大な病気。ED治療も大事かもしれませんが、命がなければセックスも満喫できません。
喫煙者の方がEDの症状を感じた場合、まずは禁煙に取り組んだ方がED治療にも健康維持にも良さそうですね。
禁煙治療とED治療は同時に出来るの?
ここまでに喫煙がEDへのリスクが高く、ED患者の方が喫煙を続けた場合の健康被害についても触れ、禁煙治療の必要性を感じていただけたかと思います。では禁煙治療とED治療は同時に行えるものなのでしょうか。
答えは問題なく同時進行できます。
禁煙治療に使われる禁煙補助薬は、服用することで脳神経へタバコが不味く感じるよう働きかけるものです。一方、ED治療薬は血管を拡張させ、 血液循環を良くし、陰茎海綿体の血管を拡張させることによって勃起を補助するものです。効能が異なることから、同時に服用しても問題ないとされています。
安心して禁煙治療を受けながら、ED治療薬使ったセックスライフを楽しむことも可能です。
メンソールタバコはEDになる?
話は変わって、一昔前によく言われていた「メンソールのタバコを吸うとインポになる」という噂。男性なら聞き覚えのあるフレーズだと思います。しかしこれは本当なのでしょうか。改めて調べてみました。
メンソールタバコは、ミントなどに含まれるメントールという成分による清涼感を付加したタバコですが、この清涼感によりスッキリした気分になると性欲までスッキリしてしまし、勃起しなくなるのではとの説もあります。しかし、これは医学的には証明されておらず、迷信であると言えそうです。
ただし、先にも説明したとおり、タバコ自体にEDのリスクが潜んでいるため、メンソールタバコといえど喫煙すればEDになるリスクが有ると言えるでしょう。メンソールタバコにはニコチン量の少ないタバコも多いようですが、それでもニコチンの摂取量はゼロではないため、一定のリスクが有ると考えるべきでしょう。
最後に
これまでにタバコとEDの関連性について触れてきましたが、やはりタバコは「百害あって一利なし」と言えそうですね。世間的にも健康意識が高まり、喫煙場所も少なくなってきた今、禁煙に取り組むタイミングとしては良い機会です。
ひょっとすると禁煙するだけでEDが改善されるかもしれません。
それでもEDの症状が改善されない場合は、ED治療薬を使用してみてはいかがでしょうか。